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○はじめに

はじめまして!4月から秋田港湾事務所で現場を担当することになりました。鍋谷(なべたに)と申します。
このコーナーでは、私が現場に行った際に「これだ!」と思ったことをレポートしたいと考えておりますので、
よろしくお願いします。

 

○本日の現場:寒風山採石場(秋田港外港地区防波堤(第二南)基礎工事)

 

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さっそくですが、先日、男鹿市にある寒風山の採石場へ行ってきました!
上司に「寒風山へ行こう」と言われた時は、「登山に誘われているのかな?」とのんきなことを考えていましたが、
もちろん違いました・・・。
今回は防波堤基礎工事のマウンドなどに使用されるための材料検査に同行しました。

 

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上の写真が寒風山にある採石場です。直径1mくらいある石がごろごろ転がっています。
これらの石は、基礎捨石や被覆石として使用されます。

 

マウンド、基礎捨石、被覆石の説明はこちら↓

防波堤ができるまで~ブロック設置編~

 

防波堤に使う石は設計時に規格が決められています。
(基礎捨石であれば、「200~500kg/個程度、比重2.5以上」など)
規格と違う石を工事現場に持ってきてしまうと、防波堤が設計時に想定した効果を発揮してくれない恐れがありますので
石のサイズの事前確認が重要になります。

 

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上の写真が検査用の石(見本石といいます)。数字は質量です。(左から30kg、200kg、500kg、1000kg)
今回の検査では、石が基準を満たしていることを確認することが目的ですので、検査項目は「質量」「比重」になります。
ただし、比重を直接測ることはできませんので、石の寸法(縦・横・高さ)を測り、密度を計算します。

 

比重(kg/m³)=石の重さ(kg)/寸法(m³)

 

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○検査に同行した感想

基礎マウンドの図面を見ることは多々ありましたが、マウンドに使う石を見るのは初めてであり、工事で使う資材のスケールを
つかむ良いきっかけになりました。