ホーム > 鍋谷先輩の工事現場> ケーソン「製作」から「仮置」までの手順をご紹介!

 

kanpuzan20160512-title

こんにちは!

先日、秋田港の防波堤(第二南)に使用するケーソンの製作工事が完了しました。

今回は製作の過程をダイジェストで紹介したいと思います。

 

        工事場所

        180404_akita.jpg

用語説明

ケーソン:鉄筋コンクリートの箱であり、防波堤や岸壁等の港湾構造物に使用します。中に海水や中詰材(砂や砂利)が入っていなければ浮きます。

フローティングドック(FD):ケーソン製作用台船のことであり、台船上でケーソンを製作することができます。完成後は台船を沈めることにより、ケーソンを進水することができます。

 

1.FD上でのケーソン製作

  180404_jpg.1.jpg    180404_jpg.2.jpg

      摩擦増大用マット                                 鉄筋組立

  180404_jpg.3.jpg    180404_jpg.4.jpg

          ポンプ車によるコンクリート打設

 

 

2.ケーソン進水

FDでは製作できる重量等に限界があるため、ケーソンをFDから海上打継場へ移動します。

  180404_jpg.5.jpg    180404_jpg.6.jpg

              進水前のケーソン                           進水し、浮いたケーソンを引き出す

  180404_jpg.7.jpg     180404_jpg.8.jpg

    ケーソン引き出し状況                             海上打継場にロープで係留 

 

 3.海上打継場でのケーソン製作

  180404_jpg.9.jpg    180404_jpg.10.jpg

    鉄筋組立                                   コンクリート打設

  180404_jpg.11.jpg    180404_jpg.12.jpg

       ポンプ車()とクローラクレーン()                     コンクリート打設後の給熱養生

 

※低温下ではコンクリートが見込んだ強度にならないため、コンクリートの温度を上げる必要があります。

本工事では、打設した箇所がシートで覆われており、内部はスチームで一定の温度と湿度が保たれています。

 

4.ケーソン仮置

  180404_jpg.13.jpg    180404_jpg.14.jpg

      完成したケーソン                               仮置場までえい航

     180404_jpg.15.jpg   180404_jpg.16.jpg

     微調整中                                   ケーソン仮置完了

 

 

仮置したケーソンは、海が静穏な夏期に防波堤(第二南)先端へ据付けます。

 

ケーソンが2函仮置した状態を見たときには、やっと工事が終わったと安心しました。

これほど規模が大きいケーソンの製作工事を身近に見ることができて、非常に勉強になりました。