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こんにちは!
この時期、秋田は雪に包まれておりますが、港の工事現場は動き続けています。
今回は、冬ならではの作業も含めて、現場の様子についてご紹介したいと思います。

 

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○現場その1:大浜地区ブロックヤード(秋田港外港地区防波堤(南)(改良)被覆外工事)

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上の写真は、防波堤に必要なブロックを製作するヤード(作業場)の状況です。
このブロックは「シェークブロック」という名前で、防波堤(第二南)の「被覆ブロック」として使われています。

↓被覆ブロックについては、以下のページをご覧ください。

防波堤ができるまで~ブロック設置編~

積雪時は工事前に雪かきを行いますが、それでも終わらない場合は工事と平行して行います。
本工事に使うヤードの除雪は、人力で行うには広すぎるので(1ha以上)、整地用のバックホウで行います。
写真のバックホウ右下に付いている排土板で雪を除けます。

 

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ブロック製作の手順は、夏でも冬でも違いはありませんが、冬期間には、もうひと手間が必要となります。
それは、「給熱養生」です。
気温が低いとコンクリート内の水が凍ってしまい、必要な強度が出なくなったり、強度が出るまでに時間がかかってしまったりして、工程の遅延につながります。
このため、コンクリートを打設した型枠を養生シートで覆い、写真下のとおり、練炭を燃やしてシート内の温度を上げてやる必要があるのです。
固くて冷たいコンクリートも、きちんとした強さを発揮するためには、環境を整えてあげないといけないのですね。

 

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○現場その2:向浜地区揚土場(秋田港飯島地区泊地(-11m)浚渫工事)

 

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飯島地区の泊地を浚渫する工事で発生した土砂を陸揚げする場所です。
こちらも効率的な作業空間を確保するため、作業エリアの除雪は欠かせません。

 

○現場を見た感想

時期の違う同じ場所での写真を比較することにより、気象条件に対応した施工が行われていることが分かりました。
雪対策は転倒事故等の安全対策にも繋がりますので、どの現場も除雪を徹底している印象を受けました。