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  1. はじめに

    みなさん、こんにちは!
    これまで、みなとの役割をはじめ、防波堤に着目してみなとの施設を紹介してきましたが、いよいよ今回が最終回です。

    今日は『みなと』と『防波堤』の役割についておさらいしていきましょう

     

  2. みなとの役割 

    みなとの役割としてもっとも大切なことは“船がゆれることなく安全にとまって、荷物を船へ積み込んだり、船から降ろしたり”することでしたね。

    というのも日本は島国のため、外国とのモノのやりとりは全て海をこえて行われます。
    その輸送手段として、船と飛行機があります。

    日本から外国へ貨物を出すことを輸出、日本へ運ぶことを輸入といいますが、重量で比べると、99.7%が船を使って運ばれているんですよ。

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    わたしたちの食べ物の約60%は輸入されていて、天然ガス・石油・石炭などのエネルギーの原料はほぼ100%が輸入です。
    そして、衣服をつくる綿花や羊毛、パンやめん類を作る小麦、住宅用木材、発電のための燃料など、日本の衣食住とエネルギーは輸入に支えられています。

    その一方で、輸出品は輸入された原材料やエネルギーを使ってつくられた自動車や産業機械、電気機器などの製品です。この3つで輸出品全体の約60%をしめています。

    “『みなと』と『船』は、日本の輸出入を支える重要な役割”をもっているんですね!


  3. 防波堤の役割

    そんな船たちが安心してみなとを利用できるように、“みなとの整備”がとても大切になっています。

    日本海では、冬の北西風や台風などで大きな波が押し寄せますが、安全に荷物の積みおろしができるように、海の外からくる波がみなとの中に入るのを防ぐとともに船やみなとの施設を守るのが“防波堤”です。

    普段、防波堤の姿は海面からでた、ほんの一部しか見ることができませんが、海中には巨大な防波堤の大部分が存在し、外からくる大きな波をその巨大なカラダで防いでいます。


    防波堤の整備は、長い年月をかけて進められており、今の秋田港を最前線で守っている防波堤の延長は、約5,000mにもなります。
     

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    防波堤があることによって、みなとの中は穏やかに保たれ、わたしたちの生活に必要な食べ物や洋服、発電のための原料などを安全に運ぶことができているのです。


  4. さいごに 

    これまで、防波堤ができるまでの説明を通して、みなとの『役割』や『重要性』を紹介してきました。

    『みなと』は、“普段の生活ではなかなか関わることがない”と思われているかもしれません。
    しかし、よく見てみると・・・わたしたちが着ている洋服やスーパーで売られている食材など、いろいろなものが船を使ってみなとから運ばれてきています。

    もし、みなとがなかったらスーパーに並ぶ商品が少なくなったり、燃料がないために、自動車を動かすことができなくなったりします。もし、『みなと』がなかったら、今のわたしたちの生活はできなくなってしまうのです。


    だからこそ、“みなと”を安全に利用できるように整備していくことは、とても大切です。
    みなとで働く人や、船が安心してみなとをできるように、これからも“みなと”を守り、つくっていきます。



    約1年間にわたり連載を読んでくださったみなさん、ありがとうございました!
    これからも“ミユのおしえて!「みなと」のつくり方”コーナーで連載を続けていきますので、どうぞよろしくお願いします。

    連載開始をお楽しみに!

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