防波堤の大きさ

  1. はじめに

    みなさん、こんにちは!
    前回は、“防波堤によってみなとの中が穏やかに保たれている”ことを学びましたね。
    その巨大な防波堤は、ほとんどが海の中に入っていて普段、みなとで目にしている防波堤はほんの一部です。
    今回は、そんな防波堤の大きさについて学んで行きましょう✩

  2. 海のなかにある防波堤

    防波堤は、大きく分けると、“基礎となる土台”と“ケーソンと呼ばれる鉄筋コンクリートの箱”で出来ています。

    土台は海の底にあるので、海の中に1個200~500キロの石を投げ入れて、2m以上の厚さで形を造り、上面は±5cmに均し、まるでお城の石畳のように平らに整えます。
    その上にあらかじめつくっておいたケーソンを船で引いて運び、ケーソンを土台の正確な位置にセットして、水を入れて沈めた後、ケーソンの中に砂や砕石をつめて、上をコンクリートでふたします。
    中に砕石をつめたあとのケーソンの重さは、約43,000トンにもなり、その重さだけで高さ10メートルの波にも耐えることができるんですよ。

    ちなみに、ケーソンは下の写真のように一層ずつ鉄筋コンクリートでつくられています。

  3. ケーソン

    ケーソンとは、フランス語で「大きな箱」という意味をもっており、現在、秋田港で工事中の第二南防波堤で使われているケーソンは、国内最大級の大きさで、幅24.4m、長さ30.5m、高さが23.0mあり、重さは、約7,500トンもあります。

    ケーソンを秋田港の近くに立地しているルートイン秋田の大きさと比較してみましょう。
    ルートイン秋田は、奥行き約11.0m、幅約36.8m、高さ26.25mあるので、ケーソンの体積は、ルートイン秋田の1.6倍にもなります。
    そして、ケーソンの高さは、ルートイン秋田の7階に相当します。


    ▲「ルートイン秋田」と「秋田港で工事中の防波堤の断面図」

========= 今日のおさらい =========

それでは、最後に今日のおさらいです。

防波堤には、体積が「ルートイン秋田」の1.6倍にも相当する
とても大きなケーソン
が使われています!

そして、ケーソンはその重さだけで「高さ10メートルの波にも耐える」ことができます!

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