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秋田港湾事務所長より年頭のご挨拶 

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                                                                                国土交通省東北地方整備局 
                                                                                秋田港湾事務所 所長 松渕 知


 謹んで、新年のご挨拶を申し上げます。皆様におかれましては、日頃より港湾行政の遂行に当たり、格別のご支援ご協力を賜り、誠にありがとうございます。

 昨年、世界では英国のEU離脱表明、アメリカのトランプ政権の樹立と発足後の混乱、中国の海洋進出、北朝鮮の核開発と度重なるミサイル発射等々、何が起こってもおかしくない世の中になり、先の見通しが難しく不安を感じざるを得ない状況です。

 日本でも、九州北部の集中豪雨をはじめ、秋田県においても2度にわたる大型台風による災害が発生するなど、各地で異常気象によるものと思われる災害が発生しています。また、北朝鮮の漂流船が数多く漂着するなど、身近な所にまで不穏な事態が迫る不安が、不可避なものとなってきています。

 一方、秋田県では人口が100万人を切り、また、出生率、婚姻率、高齢化率や自殺率の全国一位が話題となり、残念なことに、地元の元気が感じられる話題を聞くことは少なかったように思います。

 しかしながら、秋田県内の「港」では、秋田港での石炭火力発電所の建設計画、能代港の火力発電所の3号機建設、秋田港・能代港を含む秋田県沿岸における洋上風力発電計画など、エネルギー供給基地としての機能拡充に向けた動きが着々と進んでいます。

 また、昨年は秋田県に寄港するクルーズ船が26隻(2016年15隻)と急増し、県内へのインバウンド観光も伸びを見せています。更に秋田港においては、増加するクルーズ客に対応するべく、臨時のクルーズ列車を走らせる等、全国に先駆け、地域観光の活性化に向けた先進的な取り組みが進んでいます。同時に、クルーズ振興協議会を立ち上げ、新たなクルーズ船の誘致促進に取り組んでいます。

 秋田の元気に繋がる取り組みを具現化し、より効果的なものとするため、秋田港では長期構想「あんべいいな秋田港」が策定されています。また、能代港においても北秋田全体の元気に連動するようなビジョンの策定に取り組んでいます。さらに、船川港では、男鹿市複合観光施設「オガーレ」の建設や、それに合わせた男鹿駅の整備等、新たな動きが生まれ、各地で未来志向の新たな取り組みが行われようとしています。

 2018年には、こうした地域の活性化に資する事業の更なる推進を図り、秋田の元気、日本の元気に繋がるよう、積極的に取り組みを進めて参りたいと考えております。今年も昨年以上のご支援を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

 最後になりますが、今年1年の地域の益々の活性化と、皆様のより一層のご繁栄を心よりご祈念申し上げて新年のご挨拶と致します。