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GPS波浪計

更新日:2020年9月16日

GPS波浪計(ブイ)とは、港湾整備に必要な沖合の波浪をGPS衛星を用いて、ブイの上下変動を高精度で計測し、波浪や潮位を観測する装置のことで、地震津波などの長周期波を観測することも可能となり、津波防災にも活用されています。
貴重なデータを確実に得られるように、釜石港湾事務所では保守点検などを定期的に行っています。

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沖合波浪観測網

岩手県内の重要港湾4港には海象観測機器、地震観測機器などの各種観測装置が設置されています。
これらの観測装置により台風・低気圧により発生する高波浪から港湾施設や工事の安全を守るため、また船舶が安全に入出港するために必要な波浪、気象等の情報を取得しています。
情報は研究等にも役立てられています。

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  • 高波浪の様子

    高波浪の様子

観測装置の種類

  • 海象計

    海象計
    波高、波向、周期などが同時に観測できる装置

  • GPS波浪計

    GPS波浪計
    海象計の機能に加えて地震津波などによる長周期波を観測できる装置

  • 検潮計

    検潮計
    潮位を観測する装置

  • 強震計

    強震計
    地震波形を観測する装置

注:海象計、GPS波浪計、潮位計で得られたデータは、ナウファス(外部サイトにリンクします)にて閲覧可能です。
注:強震計で得られたデータは、
港湾地域地震観測(外部サイトにリンクします)でご覧になれます。

    GPS波浪計設置による効果

    これまで、津波情報は、津波が実際に沿岸に到達するまで、気象庁から発表される津波情報以外にはありませんでした。

    GPS波浪計は通常の波浪観測を行いながら、津波を観測することが可能なため、沿岸に津波が到達するまでの時間で避難行動が可能となります。

    注:下の図は釜石港沖に設置したGPS波浪計を例にしたシミュレーションで、津波到達9分前に津波到来をキャッチして地域住民へ情報をお知らせし、被害軽減できるイメージです。

    釜石港におけるGPS波浪計の観測と津波到達の例


    GPS波浪計の設置状況

    現在岩手県沖のGPS波浪計は、久慈港沖と釜石港沖、宮古港沖にそれぞれ1基ずつ計3基が設置されております。

    全国のGPS波浪計設置

    全国のGPS波浪計設置