工事記録館 宮古港 

※写真にカーソルを合わせると、簡単な説明が表示されます

宮古港では、東日本大震災によって岸壁や防波堤など、25の港湾施設が被災しました。
岸壁では全域にわたり地盤沈下したり、陥没が生じたりしており、防波堤では一部ケーソンが倒壊しました。
特に出崎防波堤(全長378m)では、防波堤本体27函のうち18函が倒壊し、
竜神崎地区防波堤(施工済延長290m)ではケーソン29函のうち、9函倒壊しております。


平成25年に災害復旧工事は完了し、現在は、竜神崎地区防波堤の整備を実施しております。

港内がガレキで覆われ、写真奥には仮置きケーソンが傾斜した様子(藤原地区) 函台上のケーソンが津波で被災した様子 被災した港湾業務艇を引き上げる様子

 

出崎防波堤 

震災後は出崎防波堤が損壊したことにより波を防ぐ機能が低下し、宮古港の一部の地区で荷役に支障をきたしていました。

18函のケーソンが倒壊している様子 地盤沈下により高潮で岸壁を越波する様子

地元の要望を受けて、施設のニーズが高まるサンマ漁の前(平成24年8月中旬)に早期概成させました。
(概成(がいせい):防波堤の本体となる部分を設置し、概ね完成させること)

出崎防波堤のケーソン製作状況1 出崎防波堤のケーソン製作状況2(コンクリート打設)

 ケーソンを吊上げ、据付場所まで移動する起重機船(きじゅうきせん)

復旧が完了した出崎防波堤 出崎防波堤 完成後の初水揚げ(サンマ漁)

 

 

竜神崎防波堤

竜神崎防波堤は復旧工事後、継続して工事を行い平成27年にケーソン39函(全長400m)が全て据え付けられました。
竜神崎防波堤は今後、防波堤上部の工事などを経て、完成する予定となっています。

竜神崎防波堤の最終函据付1 竜神防波堤の最終函据付2

その他の港湾施設施の復旧状況


藤原地区岸壁(-12m)

 震災後TEC-FORCEの被災調査状況 復旧完了後の藤原埠頭 

神林地区防波堤

 被災後の神林地区防波堤状況 復旧完了後の神林地区防波堤

 

滑り台方式によるケーソン進水施設(歴史的港湾施設)

震災によって、破損した多くの港湾施設が復旧されましたが、取り壊された施設もありました。
滑り台方式によるケーソン進水施設は、被災後に取り壊され現在は見ることができません。

ケーソンヤードは、鍬ヶ崎地区の湾奥にあり、戦前(内務省時代)に建設されたものです。
ケーソンの進水方式は滑り台方式と呼ばれ、斜路の上を動力に頼ることなくケーソンの重さを利用した自由落下方式で進水する、
最近では殆ど見られなくなった歴史的港湾施設でした。

滑り台方式によるダイナミックなケーソン進水状況

地元住民を招いたケーソン進水見学会 海面に滑り込むケーソンの様子

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