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東日本大震災から7年を迎えるにあたり

tatsuji-senzaki2018 

小名浜港湾事務所長 仙﨑 達治 

 

 本年3月11日で東日本大震災の発生から7年が経過します。
 この日を迎えるにあたり、改めてお亡くなりになられた方々に哀悼の意を表します。また、ご遺族の皆様に心よりお悔やみを申し上げますとともに、被災された方々に対し心からお見舞いを申し上げます。
 東北地方整備局 小名浜港湾事務所では、福島県はもとより、東北の復旧・復興に資するため、重要港湾の小名浜港及び相馬港における復旧・復興関連事業に全力で取り組んで参りました。

 <東日本大震災からの復旧に関する取組みについて>
 
小名浜港及び相馬港では、ほぼ全ての岸壁が倒壊・沈下、また、相馬港では防波堤の9割以上のケーソンが転倒するなどの甚大な被害が生じ、港湾機能が一時停止しました。
 その後、港湾を利用する企業など関係者の皆様と協議しながら復旧工事を進め、平成25年度末までに小名浜、相馬両港の全ての岸壁の復旧が完了しました。
 相馬港の沖防波堤については、ケーソンの復旧が28年3月に完了し、29年度中の復旧完了を目前に控えています。

<復興に関する取組みについて>
 東日本大震災では、港湾機能が一時停止したことにより、事業活動や市民生活に著しい影響が生じ、改めてその役割や重要性が認識されました。
 大震災の経験を風化させず、災害に強い港づくりを進めるため、28年3月には小名浜港、相馬港において関係者が連携して、港湾の事業継続計画(港湾BCP)を策定しました。港湾BCPについては、策定のみならず、継続的に改善・レベルアップしていくことが大切です。訓練の実施などを通じて、関係者と「災害に強い港づくり」の共通意識の醸成をはかりながら、災害対応力の向上を進めてまいります。
(小名浜港)
 大震災直後の平成23年5月に国際バルク戦略港湾(石炭)に選定された小名浜港においては、石炭を取り扱う公共岸壁として国内最大規模となる水深18mの耐震強化岸壁を中心とした「東港地区国際物流ターミナル整備事業」を進めています。昨年3月に完成した人工島である東港地区への連絡橋「小名浜マリンブリッジ」は、復興のシンボルとして地域に親しまれる存在となりつつあります。また、コンテナ取扱貨物量は震災以降増加を続け、平成29年も過去最高を更新しました。
(相馬港)
 相馬港では民間事業者と連携した液化天然ガス(LNG)基地建設が進み、昨年12月にはLNG第1船が入港しました。相馬福島道路をはじめとする道路網の充実により、企業立地も進んでいます。また、30年夏には原釜尾浜海水浴場が再開予定で、新地町による5号ふ頭への海釣り公園の復旧整備も計画されるなど、港に人のにぎわいが戻りつつあります。

 復旧・復興した港のポテンシャルを最大限発揮し、地域経済の発展に貢献できるよう、引き続き地域の皆様とともに取り組んで参りますので、今後とも、当事務所が進める事業に関し、皆様のご理解・ご協力を賜りますようお願いいたします。

 

復旧・復興状況    航空写真

震災記録写真集    小名浜港の記録(PDF:7.9MB)
            相馬港の記録 (PDF:5.9MB)

 

【東北地方整備局 港湾空港部HP】
  東北の港湾の復旧・復興状況 ~復興最前線~
  

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