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宮城県における輸送実験と結果

更新日:2020年10月9日

実証実験概要

実証実験検証ルート

実証実験検証ルート

〈日時〉

平成22年11月16日(火曜日)から20日(土曜日)

〈検証ルート〉

県道10号、国道4号、仙台東部道路(高速道路)の3ルート

〈検証内容〉

  1. 交差点等通過時における机上検討と実走行の比較及び他の車両に与える影響について、前後の誘導車と各交差点でのビデオ映像からの検証
  2. コンテナトレーラ横転防止システムを設置し、横転に対する安全性の検証
  3. 40フィートコンテナと45フィートコンテナの相違点について実際に運転した運転手へのヒアリングによる操作性の検証
  4. 積載・通行時間の計測による輸送効率性の検証

〈実験主催〉

東北国際物流戦略チーム(座長:東北工業大学 稲村肇教授)
[事務局:社団法人東北経済連合会、東北運輸局、東北地方整備局]

〈輸送会社〉

東北菱倉運輸株式会社

〈実験協力〉

【荷主】東洋ゴム工業株式会社 
【コンテナヤード】宮城県仙台塩釜港湾事務所、塩竈港運送株式会社 近海郵船物流株式会社三陸運輸株式会社
【コンテナトレーラ横転防止システム】東京海洋大学:渡邉豊教授

実証実験工程表(11月16日から20日)

 工程表

輸送実験と結果

  1. 道路通行状況
    3ルートでの通行では、他車の交通に支障を与えることなく、通行できることが確認できた。
  2. 横転防止システムによる横転限界速度
    横転防止システムによる横転限界速度は40フィート背高と45フィートでほとんど変わらなかった。
  3. 操作性
    40フィートと大差なく運転が可能であった。
  4. 輸送効率
    走行時間は40フィートと同じであり、積載時間10分の増で16%増の荷物量を輸送でき輸送効率が向上した。

車両の通行および構造に関する手続き(輸送実験時)

ー車両全長が現行の基準値を超える17.68メートルの車両ー

国内における車両の通行及び構造に関する規制等は、国土交通省(道路局、自動車交通局(現自動車局))が所管する道路法及び道路運送車両法並びに警察庁(国家公安委員会)が所管する道路交通法に定められている。

海上コンテナの輸送は、セミトレーラタイプに分類され、「車両の構造が特殊である」として特例が設けられており、車両連結時の全長は17メートルまで、連結車両総重量については44トンまでなどが一定の手続きで通行許可が出されている。

今回の実験では、連結中心から後端までの距離が12メートルを超えるシャーシについて、道路運送車両法に基づく基準緩和認定申請手続きを行い、自動車検査証を取得後、連結時の車両全長が17メートルを超える車両で、3ルートについて道路法に基づく特殊車両通行許可申請手続きにより通行許可を得た。

  • 17.68mの車両
  •  輸送実験時の画像

40フィート背高連結車と45フィート連結車の比較

  海上コンテナ(20/40フィート)
特例を適用した基準値
45フィートコンテナ輸送実験時
3軸トラクタ+シャーシ組合値
連結時の全長 17.0メートル以内 17.680メートル
連結部中心から車両後端 12.0メートル以内 12.750メートル
車両高さ 4.1メートル以内 4.076メートル
連結車両総重量 44.0トン以内 36.1トン
軸量 10トン以内
(専用トラクタ11.5トン以内)
6.33トン
車両幅 2.5メートル以内 2.49メートル

40ft背高連結車と45ft連結車の比較写真