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大船渡港の最大津波高の分布に見る防波堤の防護効果

 

防波堤破壊なし
防波堤破壊なし
防波堤破壊形状で津波を受けた場合
防波堤破壊形状で津波を受けた場合

 撮影されていた画像から津波の第1波ピーク時付近まで防波堤は、保っていたことがわかっています。

 防波堤の有無により浸水深さ2m以上の浸水面積280haは破壊時554haとなり、湾奥の港湾背後地において最大浸水は7mから14mに倍増します。
また赤枠の実際の浸水区域に比べて破壊時の浸水区域は、河川の遡上域で広くなっています。このことから、防波堤が津波によって破壊を受けるまでの間にも、津波の軽減に寄与したことがわかります。

※赤枠は実浸の浸水域