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大船渡港の津波の流速の計算結果に見る防波堤の防護効果

 

防波堤破壊なし
防波堤破壊なし
防波堤破壊形状で津波を受けた場合
防波堤破壊形状で津波を受けた場合

 大船渡港での津波ピークに近い地震発生から40分後の港湾内の流速(→の長さ)をみると、湾奥の河川から街にあふれ出る状況が判別できます。

 防波堤有りでは、遡上した津波のほとんどは河川に沿って遡上しており、あふれ出た津波の速度は3m/s程度ですが、破壊時では河川からあふれる量が増え、あふれ 出た津波の速度も7m/s程度とかなり速くなっていることがわかります。流速の比較においても、津波の被害軽減に寄与していたと考えられます。