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『東日本大震災から8年を迎えて』

更新日:2021年7月6日

 2011年3月11日に発生した東日本大震災から8年の歳月が経過します。ここに、あらためて犠牲になられた多くの方々にお悔やみを申し上げますとともに、未だ不自由な生活を強いられている方々に心よりお見舞い申し上げます。

 さて、塩釜港湾・空港整備事務所では、仙台塩釜港(仙台港区、塩釜港区、石巻港区)と仙台空港の復旧事業を2013年度迄に完了させ、引き続き復興事業等に取り組んでいるところです。

 仙台港区では、東日本大震災によってコンテナ取扱貨物量が一時落ち込みましたが、復旧・復興事業の進展、東北経済の復調とともにコンテナ取扱貨物量はV字回復を遂げ、2018年には、4年連続で過去最高を更新しております。2018年6月には、コンテナ取扱貨物量や入港隻数の増加に対応するため、向洋地区高砂コンテナターミナルのふ頭再編改良事業に本格着手しており、今後、東北随一のコンテナターミナルの機能拡充が図られます。
 また、2018年9月には、仙台港背後に立地する商業施設や緑地・公園など13の施設で構成される「みなとオアシス仙台港」が新たに登録され、今後、エリア全体で連携したイベントの開催等により、仙台港区が賑わい拠点として定着することが期待されます。

 塩釜港区では、老朽化した貞山1号岸壁の改良事業を2020年度の完成に向けて着実に整備を進めております。
 また、塩釜港区湾奥部では、宮城県が北浜緑地の整備を進めており、対岸に位置する「みなとオアシス・マリンゲート塩釜」との有機的な連携等により、塩釜港区の新たな賑わい創出が期待されます。

 石巻港区では、船舶の安全な運行や安定した荷役を確保するため、雲雀野地区南防波堤の整備を進めております。
 2018年9月には、仙台塩釜港に過去最大となる大型豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」が初寄港し、約2,700人の乗客が石巻市をはじめとする宮城県内を観光し、宮城県の特産品である日本酒等を購入して楽しんでいただきました。2019年においても、大型豪華客船の寄港が予定されておりますので、更なるクルーズ振興を後押しするため、各機関と協力してまいります。

 仙台空港は、2016年7月に国管理空港で初めて民間による運営が開始され、東北の空の玄関口としての更なる発展が期待されます。仙台空港が災害発生時にもこのような役割を維持し、また、住民の安全・安心を確保する緊急物資輸送拠点としての機能を果たすために、滑走路の耐震対策を進めております。

 塩釜港湾・空港整備事務所では、引き続き仙台塩釜港及び仙台空港の整備や振興活動を通じて、人と物の流れを活発化させ、被災地域の復興、東北全体の飛躍につながるよう取り組んでまいりますので、今後とも皆様のご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 

平成31年3月8日
東北地方整備局 塩釜港湾・空港整備事務所長 谷川 晴一



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仙台塩釜港 総取扱貨物量の推移

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仙台港区 コンテナ取扱貨物量の推移



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仙台空港 旅客数の推移





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