ロシア極東航路が新規開設
~仙台塩釜港 外貿コンテナ定期航路が8航路目に~
ロシア極東のウラジオストクから新たな外貿定期コンテナ航路の第1便が11月7日(土)に仙台塩釜港仙台港区に初入港しました。
仙台港区に外貿コンテナ定期航路が開設されるのは、今年だけで3航路目となり、全体で8航路※となり、1990年(平成2年)にコンテナ貨物を取扱を開始して以来、最多の航路数となりました。
※北米西岸:2航路、中国・韓国:3航路、韓国:2航路、ロシア:1航路
これまで、極東ロシアからの輸送は他港を経由して1週間ほどかかっていましたが、直航定期航路が開設されたことで2~3日に短縮されます。
この定期航路は、東北地方の太平洋側の港では初となり、隔週1便で運航されます。
第1便は、ロシア産の材木、合板などを積んだコンテナ32本を陸揚げしました。
第1便入港状況
第1便からのコンテナ陸揚げ状況
■第1便入港船舶の概要
1)船名 KATRINA(カトリーナ)
2)全長 132.7メートル
3)総トン数 7,170トン
4)コンテナ積載能力 704TEU※
※TEU(twenty-foot equivalent unit)とは、20フィートコンテナを1としたコンテナ個数の単位
(40フィートコンテナは2TEU)となる
第1便入港に合わせ、仙台国際貿易整備利用促進協議会(宮城県、仙台市、仙台商工会議所)主催によるセレモニーが開催されました。
セレモニーでは、主催者を代表し、宮城県の遠藤土木部長より、「今回の航路開設は、平成22年の過去最高だったコンテナ取扱貨物量を超えるという目標達成に向けた追い風となり、道半ばではあるが本県の震災からの復興を後押しするものと期待している」との挨拶がありました。
また、運航する商船三井(株)の桜田部長代理より、「輸送時間が短くなることによって、輸送の競走力が高まる、サービスを続けることで新たなビジネスが生まれることに期待する」とのコメントがありました。
第1便入港に伴う歓迎セレモニー状況
歓迎セレモニー記念撮影状況
せんだい・杜の都親善大使から花束贈呈
報道機関によるインタビュー状況
【参考】
仙台塩釜港仙台港区のコンテナ取扱貨物量は、東日本大震災時の被災により落ち込みましたが、その後、港湾施設の復旧や利用企業の再開に伴ってV字回復し、平成26年には過去最高であった
平成22年とほぼ同量となっています。
このような定期航路の増便は、仙台塩釜港(仙台港区)のサービスが向上するため、現在、利用されている企業の方々だけではなく、新たな顧客獲得の可能性も高まり、震災復興の追い風として期待されます。
【単位:万TEU】
【仙台塩釜港(塩釜港区)コンテナ定期航路一覧 11月7日現在】