「松島湾の海域環境復興を考える検討会」が開催されました

 東日本大震災による地震津波の影響によって、 松島湾では地形の変化や藻場の減少等の被害を受けました。

 特にアマモと呼ばれる海草の被害は甚大で港内の底質・水質・生物環境への影響が懸念されています。※1

 当事務所では、松島湾の自然環境はもちろん、海と人、人と人同士のつながりの回復を目指し、アマモ場を中心とした松島湾の海域環境復興に向け、調査や意見交換をおこなう検討会を平成24年から開催しています。

 2月23日(火)に「松島湾の海域環境復興を考える検討会」が開催され、市民・専門家・漁業関係者・行政機関等が集まり、今年度の取り組み内容や調査結果について、報告や意見交換をおこないました。


震災前後のアマモ場の分布図


「松島湾の海域環境復興を考える検討会」の様子

 

 特に今年度は、アマモの再生活動方法を取りまとめたガイドブックを作成しており、完成した暁には市民団体や学校の皆さんに提供し、活用していただく予定です。

 このガイドブックが、今後アマモ場を中心とした海域環境再生に向けた取り組みへの手助け、活動への参加が交流のきっかけとなればと思っています。

 

「松島湾のアマモ場再生ガイドブック(案)」の表紙

 

 当事務所は、今後も復興に向けた豊かな海域環境の形成と、人と海とのつながり回復のため、市民の皆様と連携協働してまいります。

※1アマモとは?・・・

 海草の一種。光合成による酵素の供給や水質を浄化する役割があるほか、アマモが群生するアマモ場は「海のゆりかご」とも呼ばれ、小魚や稚貝の生育場、産卵場として重要な機能を有しています。