『第17回 港湾感謝祭(石巻港)』にて体験ブースを出展しました!

 10月8日(月・祝)、仙台塩釜港塩釜港区にて、夏の名残を感じる、すがすがしい陽気の中、『アマモの移植と砂浜つくり』が開催され、86名の参加者がアマモの種移植や砂浜つくりを体験しました。

 

~アマモとは~

 アマモは、海の中で花を咲かせて種をつける海草の一種です。『海のゆりかご』とも呼ばれるアマモ場では、稚魚の隠れ処や産卵場所になる他、海中の二酸化炭素吸収など、水質浄化の役割を果たしています。
 東日本大震災で減少してしまった松島湾のアマモ場を再生させることを目的に「松島湾アマモ場再生会議」が平成24年に発足し、毎年アマモ場の再生活動に取り組んでおり、当事務所も地域の方々と連携して活動を行っています。

□イベント概要

日時: 平成30年10月8日(月・祝)9:00~
開催場所: 仙台塩釜港塩釜港区(北浜マリンベースほか)
参加者: 86人
主催: 松島湾アマモ場再生会議
後援: 東北地方整備局 塩釜港湾・空港整備事務所
一般財団法人みなと総合研究財団
協力: 国立研究開発法人 水産研究・教育機構 東北区水産研究所
塩釜商工会議所青年部

□当日の様子

 今回は、今年5月に塩竈市浦戸桂島で採取し、10月まで海中で保管していたアマモの種(1mm 程度)を選別し、プランターに種植えを行いました。


ふるいにかけて、ゴミや貝殻を除去します



苗床に指で穴をあけ、そこに種を植えます


ピンセットを使って種を取り出します
(根気がいる作業です)


アマモの芽が生長する春まで水槽で育てます

 その他にも、松島湾の海辺の環境学習として、東北区水産研究所の板倉所長からアマモの歴史などについてお話があり、参加者が熱心に耳を傾けていました。また、みなと総合研究財団の菅家氏と一緒に松島湾に生息する『ハゼ』などの生き物をタッチプールで観察しました。


東北区水産研究所 板倉所長


タッチプールの様子


みなと総合研究財団 菅家氏


観察した生き物は海へ返します

 その後、砂浜つくりが進められている北浜地区へ船で移動し、参加者が一丸となって海辺に親しむことができる砂浜つくりで汗を流しました。また、周辺にはプラスチックゴミや漁具が大量に打ち上げられており、袋が一杯になるまで清掃活動も行いました。


北浜地区へ船で移動します


みんなで砂浜つくり


砂の入ったバケツを運びます


清掃活動も行いました

 当イベントは、塩竈の魅力を1ヶ月に渡って体験できる『みなと塩竈・ゆめ博』の一環として開催されました。
 今後も当事務所では、地域の方々と協力して松島湾のアマモ場再生活動に取り組んでまいります!

~最後に~

 みなとオアシス・マリンゲート塩釜にて、今年度のアマモ場再生活動の写真展示も行っておりますので、是非、お越しになってご覧下さい。