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港湾業務艇の新機能

更新日:2020年9月9日

経緯

港湾業務艇とは、直轄港湾工事の監督業務や調査測量に使用する船であり、東北地方整備局では東日本大震災前各港湾で10隻の港湾業務艇を所有していました。震災時に被災を免れた船もありましたが、宮古港と相馬港の船は津波により被災し、使用できなくなりました。また、宮古港、釜石港、大船渡港、相馬港は防波堤に大きな被災を受けたことを受け、災害復旧工事に港湾業務艇が必要になりました。このことより、宮古港と相馬港で代替線を、釜石港と大船渡港の新造船計4隻を建造するに至りました。

活動状況・成果

新造の港湾業務艇の進水式が、平成25年3月7日に行われました。3.11東日本大震災の航路啓開の経験から、災害発生時に海底地形測量や海底異常物探査もできる装置などを搭載しています。進水後は、J C I (小型船舶検査機構)による検査の後、宮古港、釜石港、大船渡港、相馬港の各港湾に配備し、被災した港湾の復旧を支える船舶として使用してます。

項目 現状の港湾業務艇 建造した港湾業務地 結果
安全性
  • 船質はFRP製
  • 航行区域は限定沿海
  • 船質は耐食アルミニウム合金製
  • 荷重バランスを考慮
  • 航行区域は沿海区域
  • 係船設備・手摺は安全性、作業性を考慮し設置
  • 安全で、安定性の高い船
  • 全国航行可能となり災害時の広域対応可能
  • 安全性・作業性向上
操作性
  • 速力21ノット(破損した船舶)
  • 速力30ノットで高速及び低速航行可能な速力
  • 操舵室を前に配置
  • 移動時間の短縮及び操作性向上
  • 前方視界が広く操作性向上、客席の増加
機能性
  • 頂部デッキ(管内は2隻)
  • 音響測深機
  • 頂部デッキ設置
  • ナローマルチ測量装置
  • 環境調査機器
  • 現場に係船出来ない場合でも監督、視察が可能
  • 災害時の啓開作業、被災状況確認に活用
  • 港湾の環境モニタリング等に活用
完成した港湾業務艇

完成した港湾業務艇

詳細情報