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水産環境整備の推進【水産庁漁港漁場整備部】

更新日:2020年9月9日

概要

我が国の漁業生産量はピーク時の約半分にまで減少しており、比較的安定している沿岸漁業についてもわずかながら減少傾向にあります。また、資源の水準をみると、資源評価を実施している魚種の約半分が低位水準にあります。漁場を取り巻く情勢は変化しており、沿岸域の開発や磯焼け等の大規模な環境変化により産卵・育成の場となる藻場・干潟の大幅な減少がみられ、閉鎖性水域では水質の改善は図られつつあるものの、夏季に底層付近において貧酸素水塊が発生したり、湾奥部において底質の悪化が進む水域が見られたりするなど、依然として環境面の課題が山積しています。

さらに、近年は、海水温の上昇など海洋環境の変化が各地で報告されるなど、世界的な気象変動の影響が懸念されています。加えて、「海洋基本計画」や「生物多様性国家戦略2010」の策定等を踏まえて、海洋・沿岸域における生態系の総合的な管理や生物多様性の保全等の方向性に即した取組の強力な推進が求められています。

このような漁場整備を巡る課題や情勢の変化を踏まえ、現行の整備手法を見直し、新たな「水産環境整備」として、生態系全体の生産力の底上げを目指し、水産生物の動態、生活史に対応した良好な生息環境空間を創出する整備を推進していきます。

活動状況・成果

水産資源の回復・増大と豊かな生態系の維持・回復が図られるよう、現行の整備手法を見直し、生態系全体の生産力の底上げを目指し、水産生物の動態、生活史に対応した良好な生息環境空間を創出するための「水産環境整備」の考え方をとりまとめました。

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