東北沿岸域環境情報センター

GPS波浪計全体配置

 

【経緯】

  GPS波浪計とは、GPS衛星を用いて沖合に浮かべたブイの上下変動を計測し、波浪や潮位等の海面変動をリアルタイムで観測するものです。現在全国で15基設置されており、そのうち東北管内には10基設置されています。
  東日本大震災では、地震発生から約25分後(15時112分頃)にGPS波浪計が巨大津波を捉え、それをもとに気象庁では 津波警報を更新しました。 しかし、その後データ伝送用地上回線が被災し寸断されたことから、地震発生から約30分後には陸上局から先への観測データ の伝送が停止しました。 伝送停止後も、陸上局の非常電源により観測は継続されたものの、停電の長期化により非常電源の容量が無くなったあとは、観測不能となる状況でした。
  その後、国会質問でも取り上げられる等、GPS波浪計の防災面での注目が高まるなか、国土交通省港湾局では、震災において明らかになった課題及びその改善点をふまえて打ち出した「GPS波浪計の情報提供体制の強化」の方針のもと、GPS波浪計陸上局の機能強化を実施することとなりました。  具体的には、従来、地上通信回線のみで行っていた観測データの伝送(陸上局~観測局~観測センター間)に加え、陸上局~観測センター間に衛星通信回線を新たに導入し二重化すること、また、併せて陸上局に発電機を設置し非常電源を増設(約3日程度の電源確保)するものです。

【活動状況・成果】

  今回の機能強化にかかる工事は、平成24年9月から平成25年3月の期間で実施されました。
  東日本大震災で多大な被害を経験した東北においては、今後もGPS波浪計が担う役割に対する期待は大きく、それ故に今回の機能強化は、単に非常時の観測機能を担保しただけでなく、地域住民の安全・安心という面においても貢献が出来たものと考えられます。

機能強化イメージ図 GPS波浪計による沖合波浪観測体制の整備状況(H25.6現在)

 

【詳細情報】

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