こんにちは!
先日、秋田港の防波堤(第二南)に使用するケーソンの製作工事が完了しました。
今回は製作の過程をダイジェストで紹介したいと思います。
工事場所
用語説明
ケーソン:鉄筋コンクリートの箱であり、防波堤や岸壁等の港湾構造物に使用します。中に海水や中詰材(砂や砂利)が入っていなければ浮きます。
フローティングドック(FD):ケーソン製作用台船のことであり、台船上でケーソンを製作することができます。完成後は台船を沈めることにより、ケーソンを進水することができます。
1.FD上でのケーソン製作
摩擦増大用マット 鉄筋組立
ポンプ車によるコンクリート打設
2.ケーソン進水
FDでは製作できる重量等に限界があるため、ケーソンをFDから海上打継場へ移動します。
進水前のケーソン 進水し、浮いたケーソンを引き出す
ケーソン引き出し状況 海上打継場にロープで係留
鉄筋組立 コンクリート打設
ポンプ車(左)とクローラクレーン(右) コンクリート打設後の給熱養生※
※低温下ではコンクリートが見込んだ強度にならないため、コンクリートの温度を上げる必要があります。
本工事では、打設した箇所がシートで覆われており、内部はスチームで一定の温度と湿度が保たれています。
4.ケーソン仮置
完成したケーソン 仮置場までえい航
微調整中 ケーソン仮置完了
仮置したケーソンは、海が静穏な夏期に防波堤(第二南)先端へ据付けます。
ケーソンが2函仮置した状態を見たときには、やっと工事が終わったと安心しました。
これほど規模が大きいケーソンの製作工事を身近に見ることができて、非常に勉強になりました。