こんにちは!
本日は、当事務所から見える現場についてレポートします。
○本日の現場:秋田港向浜地区岸壁(-7.5m)揚土場所
上の写真2枚は、事務所の屋上から撮った写真です。
船に積まれた土砂を黄色とオレンジ色のバックホウが荷揚げしています。
これらのバックホウは、一般的な道路工事で見かける規格(0.7~1.3m³)よりも大型(3.5m³)です。
バケットの大きさが作業員とほぼ同じ(写真右)であることから、その大きさがうかがえます。
陸揚げされた土砂はダンプトラックに積み込まれ、土砂処分場へ運搬されます。
土砂を積んでいる大きな船は土運船(どうんせん)です。
この船は1500m³の土砂を積み込むことが可能です。その量は、学校の25mプール3杯分※の土砂に相当します。
プールの大きさを25m×13m×1.5mとした場合、487.5m³
この現場は、現在秋田港で行われている浚渫工事の一部工程になります。
次に、浚渫工事の概要を説明します。
○秋田港飯島地区(秋田港飯島地区泊地(-11m)浚渫工事)
本工事は、飯島地区泊地を水深11mまで浚渫(しゅんせつ)します。(海底を掘り下げることを浚渫といいます)
浚渫船で掘った海底土砂は土運船で海上運搬し、陸揚げした後、土砂処分場までダンプトラックで陸上運搬します。
先ほどレポートした工事現場は、土砂を陸へ揚げる「揚土場所」になります。
浚渫工事について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。↓
ところで、浚渫工事の主役とも言える作業船ですが・・・
飯島地区泊地の浚渫は、上の写真の「グラブ浚渫船」で行っています。
秋田港海の祭典でセリオン前に係留しているのをご覧になられた方もいるかもしれません。
【グラブ浚渫船の特徴】
①グラブバケット
海底の土砂をすくい上げ、土運船に揚げます。
②スパッド
この杭を海底に刺すことにより、船体を固定します。なんと、スパッドを上手に使って歩くように移動することもできます!
浚渫位置を変えるために必要なテクニックなのです。
このグラブ浚渫船のグラブバケットは30m³であり、国内最大級の大きさです。どのくらいの大きさかが分かるように、
写真を少し拡大します。
上の2枚は、グラブバケットを拡大した写真です。
バケット付近にいる作業員や、バケット左側にある3階建ての建物(写真左)と比較すると、どれだけ大きいかが分かると思います。
バケットの高さは約9mだそうです。大きいだけあって、浚渫も豪快です。
(港湾工事には目が肥えている当事務所の職員ですら、大きさに驚いていました)
○ひとこと
本工事では国内最大級の船や重機が使われており、作業員の方が非常に小さく見えるほどの大きさに驚きました。