岸壁の役割を知ろう
更新日:2024年5月16日
岸壁は、船が安全に荷物を積みおろししたり、人をわたすための施設です。
今はコンクリートや鉄骨などを使ってつくられますが、自然の岩場や砂浜などを利用していた昔は、大きい船は陸地に近よることができませんでした。
その後、明治時代後半の築港修築運動、大正時代の鮫漁港修築、昭和に入ってからの商港整備がありましたが、今の八戸港のようになる一番大きなきっかけは、昭和39年(1964年)の新産業都市に指定されたことです。
これで臨海工業地帯として大きく姿を変え、砂浜と松原がつづく八太郎海岸は、たくさんのふ頭を持つ第二工業港になりました。
八戸港全体のふ頭には、43の公共岸壁のほか、フェリー等企業の専用岸壁が29で、合計72もの岸壁があるのです。
もっとも長いのは八太郎1号ふ頭D・E岸壁で合計540メートル。
もっとも深いのは河原木2号ふ頭A岸壁で水深14メートルもあります。
しかし上には上があり、横浜港の南本牧ふ頭には日本で一番深い、水深18メートルの岸壁があります。
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岸壁もなかった明治30年代の湊川口(今の新井田川河口)
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八太郎1号ふ頭工事
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河原木2号ふ頭A岸壁
水深14メートル、長さ280メートルで、5万トン(DWT)の船がつけられる
(DWT=積むことのできる貨物の最大重量) -
八太郎2号ふ頭J岸壁
水深13メートル、長さ260メートルで、5万トン(DWT)の船がつけられる
(DWT=積むことのできる貨物の最大重量)