防波堤の役割を知ろう
更新日:2024年5月16日
防波堤の役割は、外洋からの高い波を防ぎ港内(防波堤の内側)を静穏な状態に保つことです。
昔は岸からはなれたところにつくれなかったため、港は岩で囲まれた入り江や河口(川の海にそそぐところ)を利用していました。
八戸港も大きな交易船が出入りできるただひとつの入り江の鮫浦(蕪島のあたり)があるばかりでした。
ケーソン(コンクリートの箱)を沈めてつくる本格的な防波堤工事は、大正8年(1919年)の鮫港修築工事が最初で、一文字防波堤(今の白銀北防波堤)がつくられました。
今では「港の全体を知ろう」の写真のようにたくさんの防波堤があります。
八太郎地区にある一番長い3,494メートルの北防波堤は、台風の高波で2,500トンもあるケーソンがこわれるなど大変な工事で、昭和40年から平成11年まで、34年かかってやっと完成しました。
日本で一番長い防波堤は、茨城県の常陸那珂港にあり現在整備中ですが平成22年に5,400メートルを達成しています。
また、日本一大きい防波堤は、岩手県の釜石港に設置されたケーソンで高さが約30メートル。
これは、10階建てのビルと同じくらいの高さです。
40トン型の消波ブロック(テトラポッド)
一番大きい80トン型は高さが5メートルにもなります八戸港外港地区の防波堤用ケーソンをつくっているケーソンヤード(むつ小川原港内)
起重機船で消波ブロック(テトラポッド)を運んでいます
昭和42年の台風でケーソンがこわされた北防波堤
八戸港で一番長い北防波堤