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東日本大震災 港湾特集 2020年

更新日:2020年10月10日

東日本大震災から9年間の八戸港の復旧・復興の取り組みや取り巻く情勢等について

東日本大震災から9年の歳月が経過します。

八戸港の復旧・復興の取り組みや取り巻く情勢等をお伝えするとともに、八戸港湾・空港整備事務所長よりご挨拶申し上げます。

東日本大震災から9年を迎えて

国土交通省東北地方整備局
八戸港湾・空港整備事務所
所長 川村 柳茂

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令和2年3月11日で未曾有の東日本大震災から9年が経過します。

この日を迎えるにあたり、あらためてお亡くなりになられた方々に深く哀悼の意を表するとともに、被災された方々に対し心からお見舞い申し上げます。

さて、八戸港湾・空港整備事務所では、被災した東北の太平洋側港湾の中でいち早く復旧事業を完了させ、関係者のご協力のもと職員一丸となって八戸港の復興に取り組んでいるところです。

あらためて当時を振り返りますと、八戸港は東日本大震災で発生した津波の襲来により港湾施設が大きな被害を受け、中でも八太郎地区北防波堤は総延長3,500メートルのうち約9割が被災し、港内静穏性の著しい低下による岸壁の浸水や係留ロープの切断などの荷役障害のほか、八戸ー苫小牧間のフェリーが一時青森港へのシフトを余儀なくされるなど港湾取扱貨物量の激減を招きました。

陸上部においてもふ頭の上屋や倉庫、荷役機械の損壊、さらには臨海部の立地企業も甚大な被害を受けました。そのような状況のなか、関係者の懸命な努力によりこの難局を乗り越えられたことにあらためて敬意を表します。

八戸港の復旧にあたり八戸港湾・空港整備事務所では、他港に先駆け平成23年6月に本格復旧工事に着手し、むつ小川原港作業基地ケーソンヤード(六ヶ所村)も活用するなど、持てる力を総動員して早期完成に努めました。その結果、八戸港における災害復旧事業は震災から2年半という短期間で無事完了することができました。

また、関係者のご尽力により、港湾取扱貨物量は早期に回復、コンテナ取扱貨物量においては震災以前の水準を大きく上回る状況となっています。さらに、平成30年にはコンテナヤードの拡張、令和元年には国内最大規模のバイオマス発電所の操業開始、今年4月には八戸ー室蘭間のフェリー航路の復活が予定されるなど、着実に復興が進んでいるところです。復興道路(三陸沿岸道路)、八戸市と青森市を結ぶ高規格幹線道路の整備も急ピッチで進められており、更なる八戸港の発展が期待されています。

このような地域の復興の動きをしっかりと後押しできるよう、八戸港の将来を見据えながら更なる利便性向上、安全・安心な物流機能確保のための港湾整備を進めてまいります。

また、大規模災害等に伴う港湾施設等の被災により物流機能が停止した際においても迅速に機能回復が図られるよう、東日本大震災での被害を教訓に全国に先駆けて設立された八戸港港湾機能継続協議会において、関連する機関や港湾関係者が一丸となってBCP訓練を継続的に実施し、昨今の台風・高潮被害等も踏まえた災害対応力の強化に取り組んでまいります。引き続き、皆様のご理解、ご協力をお願い申し上げます。

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過去の復旧・復興状況について

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