むつ小川原石油備蓄は、昭和48年の石油危機を契機に、石油備蓄の重要性が改めて注目される中、国家石油備蓄事業の第一号会社として、昭和54年12月に設立された。以来基地の建設を進め、その一部が完成した昭和58年9月に操業を開始し、昭和60年12月以降、ほぼ満量の国備原油を保管している。
原油は、むつ小川原港の沖合3kmに建設された一点けい留ブイに着標したタンカーから4kmの海底・海浜配管を通り、標高60mの丘陵に位置する貯蔵基地に送られる。東西3km、南北800mの基地には、11万klタンク51基(総容量570万kl)のほか、各設備の運転操作・監視等を行う総合計器室を備えた管理棟がある。
|