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湾口防波堤の特徴

更新日:2020年9月16日

  • 湾口防波堤

    湾口防波堤

  • 断面図

    断面図

  • ケーソン据付工事

    ケーソン据付工事

ここでは、釜石港湾口防波堤の建設上の特徴を紹介します。
釜石湾口防波堤は、990メートルの北防波堤と670メートルの南防波堤の2つがあります。
この防波堤は水深63メートルにつくられていて世界一深い防波堤です。
その大部分は海中に沈んでいるために、普段私たちは防波堤全体の高さを確認することはできません。
防波堤は、ケーソンの製作、ケーソンを置く基礎石の造成、基礎マウンド上へのケーソンの据付の順に行われます。

ケーソンは、大きな津波でも倒れないように、16,000トン(ジャンボジェット機約44機分と同じ重さ)、高さ30メートルの超大型で、1つを造るのに約16カ月間かかり、働く人員は延べ7,400人になります。
このケーソンの下には基礎となるものをつくりますが、それを基礎石といいます。
ケーソンはその基礎石の上に置かれます。
基礎石をつくるさいの石の使用量は、700万立方メートルで、11トンダンプで約100万台分、東京ドーム約7つ分にあたります。

ですから、ケーソン1つをつくるだけでもかなりの時間と人数が必要となります。
このケーソンをいくつも並べて壁をつくり、外海からの大きな波や津波を防護する役目をになうのが、湾口防波堤です。

湾口防波堤の特徴についてお知らせします。