新年の御挨拶~地域の復興に向けて~
皆さまには、健やかに新年をお迎えのこととお慶びを申し上げます。先の震災から五度目の新年を迎えることになりますが、新年にあたり、震災の犠牲になられた多くの御霊にあらためて哀悼の意を表するとともに、未だに震災の影響で不自由な生活を強いられている多くの皆さま方に心よりお見舞いを申し上げます。 私たち国土交通省東北地方整備局釜石港湾事務所では、震災直後より、釜石港、宮古港、大船渡港、久慈港の復旧・復興事業に取り組んで参りました。多くの関係の皆さま方のご理解ご協力により、おかげさまで釜石港の湾口防波堤も、大船渡港の湾口防波堤も、復旧事業の完了時期が見えて参りました。 復旧・復興事業を進める一方で、港には少しずつ復興の兆しが見られます。釜石港では震災直後に就航した京浜港との間のフィーダー航路のコンテナ取扱量が過去最高を記録し、宮古港では室蘭港との間に新たなフェリー航路を就航させる計画が進んでいます。大船渡港や久慈港では、立地企業の生産活動が震災前の水準を超える勢いとなっており、新たな発電事業も進展しています。このような兆しを地域の復興に繋げていくことが大事だと考えています。 釜石港湾事務所では、今年も、釜石港、宮古港、大船渡港、久慈港の復旧・復興事業を通じて、地域の復興に寄与して参りたいと考えております。復興に求められるスピード感をもちつつ、国の機関としての中長期的な視点を大切にしながら、地域の皆さんとともに一歩ずつ復興の歩を進めて参ります。 平成28年 元旦 |