湾口防波堤の必要性

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湾口防波堤
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ケーソン据え付け工事

 港とひとくちにいってもいろいろな役割をもっています。船から貨物を積み降ろしする他に、津波や台風などの大きな波が港の中に入らないように防波堤をつくり、みんなの安全を守ることも港の役割です。
今から約105年前の明治29年(1896)に、三陸海岸に大きな津波が押し寄せています。「三陸大津波」といい、釜石のまちだけでも、約6,700人もの尊い命が失われ、約1,600戸の家が流されました。
その後も、昭和8年、昭和35年、昭和43年にも津波が三陸海岸を襲い、たくさんの人命と財産をうばっています。
そのため、大船渡、釜石、宮古、久慈湾には、津波から人の命や財産を守るために「湾口防波堤」というものがつくられています。 
湾口防波堤は、津波のようなとても大きな波が押し寄せてきても、波が港の中、またはまちの中までとどかないようにつくられています。
津波からまちを守り、みんなの家族やお友だちが安心して暮らせるように、現在も湾口防波堤の工事が続けられています。
※湾口防波堤…ケーソンという大きな鉄筋コンクリートの箱を湾の入り口に連続して並べ、大きな波を防ぐ壁のようなもの。