港で働く人
港にはいろいろな仕事をする人がたくさんいます。 たとえば、観光船を案内する人、船の荷積みを監督する人、防波堤の工事をする人、漁師さんのように魚をとる人、海の安全を守る人などたくさんの人が働いています。 ここでは、釜石港を中心にどんな人たちが、どんな場所で働いているのか紹介します。
ランプウェイで働く人
 ランプウェイ |
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ケーソンを防波堤に据付けた後、ケーソンの上部部分を作るときにコンクリートをたくさんつかいますが、このコンクリートを運ぶミキサー車などを大量に運ぶ船をランプウェイといいます。この船には、船長さんや車を誘導する人、船を操作する人など数人が乗っています。 ミキサー車はコンクリートを積み、船に乗ります。その後、防波堤をつくる場所までランプウェイで行きコンクリートを流し込みます。コンクリートがなくなると、またランプウェイで港まで帰り、コンクリートを積みにいきます。それを1日に何回も繰り返し、ケーソンの上部部分を作るためにコンクリートを運んでいます。 ※ケーソン:湾口防波堤をつくるための大きな鉄筋コンクリートの箱のようなものです。釜石湾のケーソンは高さ30メートルもあります。ケーソン自体は、泉作業基地で作られていて防波堤に据付ける時は、ケーソンを浮かべて船で引っぱって行きます。
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起重機船オペレーター
 起重機船オペレーター |
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重いものや大きな物を持ち上げる起重機船にはクレーンがついています。 そのクレーンを操縦する人がオペレーターです。ケーソン据え付けの時などにクレーンは大活躍します。
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港で工事をする人
写真は「係船柱」の復旧工事をしている人たちです。係船柱とは、岸壁に横づけされた船が動かないようにロープで固定する大事な柱です。小さな係船柱でも、ショベルカーをつかったり、古いコンクリートを砕いたりと、たくさんの人と手間がかかっています。 岸壁を修理する人たちは、冷たい風の中でも、暑い日差しの中でもいっしょうけんめい働いています。
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 係船柱修理 |
港の近くで漁をする人
 ワカメ漁の様子
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 ワカメの塩もみ
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 毛ガニを網からはずす人
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港には、魚やワカメ、コンブなどの漁をする人たちがたくさんいます。朝の漁から帰ると、その後の作業がたくさんあります。写真は、ワカメ漁の様子と、海からあがったワカメの塩もみをしているところ、網にかかった毛ガニをていねいにはずしているところです。
巡視船で働く人
釜石港には海を警備する「きたかみ」と「きじかぜ」という海上保安部の船が停泊しています。 この船に乗っている人たちは、海上で船の火災が発生したとき、船がてんぷくしたとき、海で事件がおこったときなど、警察と同じように救助やとりしまりを行うことができます。 ふだんはパトカーと同じように、海の上を巡回しながら、海の警備を行っています。 また、海の110番ともいえる、海の緊急時の連絡先は「118番」になっています。
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 巡視船内 |
船を修理する人
 船のロープ修理 |
 油をさす人 |
港には、たくさんの船が係留しています。船での1日の仕事が終わると修理や、手入れをするのが日課になっています。船はそれだけ大事な仕事をしています。 写真は、船を係留するためのロープを修繕しているところと、ロープを巻つける部分に油をさしているところです。 |
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