酒田港北港船だまりを対象としたブルーインフラ実証実験
更新日:2024年2月28日
当事務所では、酒田港を起点として港湾から脱炭素に貢献することを目的として、令和5年から酒田港北港船だまりを対象としたブルーインフラ実証実験を行っています。
令和5年3月1日から17日までの期間で公募を行い、5つの事業者を選定しています。
令和5年度は各事業者が基盤材を設置し、藻類の移植を行うなどして実験を開始しています。
令和6年度以降も実験を継続し、藻の生長などを調査していく予定となっています。

左:北港船だまり位置図、右:実験区域の区割り図
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2.設置した基盤材に海藻などの母藻(ぼそう:胞子・遊走子・幼胚を得るための成熟した海藻)を移植(または自然着床)します。
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3.海藻などがどのように生長するかモニタリング調査を実施します。
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4.順調に生長し藻場が形成されれば、CO₂の吸収量なども調査する予定となっています。
ブルーカーボン・ブルーインフラとは
「ブルーカーボン」とは、海洋生物の働きによって海洋環境に吸収・貯留されている炭素のことです。炭素を吸収・隔離する海洋生物を「ブルーカーボン生態系」と言い、ブルーカーボン生態系には、「海草(うみくさ)藻場」、「海藻(うみも)藻場」、「干潟」、「マングローブ林」などがあります。
「ブルーインフラ」とは、「海草(うみくさ)藻場」、「海藻(うみも)藻場」、「干潟」、「生物共生型港湾構造物」の事です。
ブルーカーボン概念図
海草(うみくさ)藻場
海藻(うみも)藻場
酒田港北港船だまりを対象としたブルーインフラ実証実験
実証実験の概要
本実証実験は、酒田港北港船だまりの水域を実験フィールドとして提供し、藻場造成による脱炭素や生物共生に資するブルーインフラの先駆的な取り組みを応募事業者に行っていただくものです。令和5年3月1日から17日までの期間で公募を行い、5つの事業者を選定しています。
令和5年度は各事業者が基盤材を設置し、藻類の移植を行うなどして実験を開始しています。
令和6年度以降も実験を継続し、藻の生長などを調査していく予定となっています。
参加事業者
- 合同会社epco(青森県)
- 酒井鈴木工業・石油資源開発 実証実験共同体(山形県)
- 日本消波根固ブロック協会(東京都)
- 資源循環コンソーシアム(宮城県)
- 環境内水面資源研究所(山形県)

左:北港船だまり位置図、右:実験区域の区割り図
実験のイメージ
1.各事業者の技術を施したコンクリートなどの基盤材を水域に設置します。↓
2.設置した基盤材に海藻などの母藻(ぼそう:胞子・遊走子・幼胚を得るための成熟した海藻)を移植(または自然着床)します。
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3.海藻などがどのように生長するかモニタリング調査を実施します。
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4.順調に生長し藻場が形成されれば、CO₂の吸収量なども調査する予定となっています。
基盤材への母藻移植イメージ
基盤材による藻場形成イメージ