酒田港でリサイクルポート実証実験を実施
~一般貨物船による循環資源の混載輸送~
3月14日(土)、酒田港本港地区大浜ふ頭1号岸壁および北港地区宮海ふ頭2号岸壁において、国土交通省が実施する「リサイクルポート実証実験」が行われました。
この実験では、循環資源を最大限活用するための安全・安心確保のためのICタグを用いた情報管理体制(物流追跡、重量・画像・封印状態・マニュフェスト管理)、経済性、将来性などの検証を目的に、酒田港から山形県内の住宅解体により発生された再利用しにくい木くずと、フレコン詰めされた鋳物砂(鋳物工場から発生する鋳物砂)を貨物船に混載し、新潟県糸魚川市の姫川港まで輸送しました。
再生可能な廃棄物の管理基準は、現在、全国のリサイクルポートで異なり、ある港で保管可能な種類でも別の港では保管禁止になる場合があるため、国土交通省は効率的な海上における混載輸送ルートを整備し、再生資源を最大限に活用するため、統一ルール策定を目指しております。
この実験で、酒田港から積み出された木くず約500トンと鋳物砂約30トンは、2日後に姫川港に陸揚げされ、糸魚川市内のバイオマスボイラーとセメント工場で再利用されることになっております。
今後、廃棄物にかかる統一的なルールが策定され、バラ積みの木くずと混ざり合うことのない状態を確認することで安心・安全を証明し、効率的な混載輸送体系が構築されることにより、今後ますますリサイクルポート酒田港として発展が期待されるところであります。
 ICタグ取付状況 |
 鋳物砂積込状況 |