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仙台港湾空港技術調査事務所

GPS波浪計とは

更新日:2020年9月9日

GPS波浪計の意義

国土交通省では、港湾整備等沿岸域の利用の基となる波浪の観測を行ってきました。
GPS波浪計は、GPSのキネマテック方式によりブイの位置を高さ方向に計測する装置で、概ね沖合20キロメートルに設置し波浪観測を実施しています。
平成19年度から観測を始めた新しい装置で、東北は、度重なる津波被害に見舞われてきたことから、先駆的に整備を行ってきました。
現在は、全国18基のGPS波浪計が設置されています。
津波の観測では、津波の湾内到達の10分程度前の観測が可能で、気象庁など関係機関への配信により津波防災への迅速な対応に活用されています。
「東日本大震災」では、「津波警報」から「大津波警報」への見直しに貢献しました。

GPS波浪計のデータの届くまで

GPS波浪計の観測データは、位置情報の精度を高めるための陸上局経由で利用者の方々へ配信されています。

GPS波浪計観測データの流れ
GPS波浪計観測データの流れ

情報伝達の強化

沿岸部の通信ケーブルは津波で破壊されるなどしてデータの送信が途絶え、継続して十分な情報提供ができませんでした。
このため、通信回線の多重化や非常時の電源確保、配信サーバーの強化に取り組んでいます。

 情報伝達の強化の図