大船渡港の最大津波高の分布に見る防波堤の防護効果
更新日:2020年9月8日
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防波堤破壊なし
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防波堤破壊形状で津波を受けた場合
撮影されていた画像から津波の第1波ピーク時付近まで防波堤は、保っていたことがわかっています。
防波堤の有無により浸水深さ2メートル以上の浸水面積280ヘクタールは破壊時554ヘクタールとなり、湾奥の港湾背後地において最大浸水は7メートルから14メートルに倍増します。
また赤枠の実際の浸水区域に比べて破壊時の浸水区域は、河川の遡上域で広くなっています。
このことから、防波堤が津波によって破壊を受けるまでの間にも、津波の軽減に寄与したことがわかります。
注:赤枠は実浸の浸水域