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 防波堤の穴あきの予防対策方法が設計基準に反映(2014.7.15)

  仙台技調では、防波堤側壁の穴あき事象の対策のため平成13年度より発生原因、補修技術、事前予防対策について検討をしてきました。平成18年度からは港湾空港技術研究所へ委託を行い最終的なとりまとめが進んできたところです。
 昨年度までの「技術基準に関する検討会議」で予防対策として「消波ブロック被覆堤ケーソン側壁の消波ブロックに対する耐衝撃設計」が審議され、平成26年6月20日付けで「港湾の施設の技術上の基準・同解説」の部分改訂に反映されることとなりました。
 これで、一つの区切りを迎えることとなります。関係者の方々へのご努力とご尽力に敬意を表します。

○港湾の施設の技術上の基準・同解説」での反映内容
 「消波ブロック被覆堤では、消波ブロックがケーソン側壁に繰り返し衝突し、穴あきに至る局部破壊が発生する場合がある。文献14-1)では、ケーソン側壁の局部破壊に対する設計・照査方法が示されており、参考にすることができる。」
  ※14-1) 川端雄一郎・加藤絵万・岩波光保:維持管理を考慮した防波堤ケーソン側壁の耐衝撃設計に関する検討,港湾空港技術研究所資料,No.1279,2013     

                                                                   

                                 防波堤の側壁の穴あきの状況(ケーソン外側より撮影)