仙台塩釜港(仙台港区)概要・沿革
仙台塩釜港仙台港区は、昭和39年(1964年)3月に新産業都市「仙台湾地区」の指定を受け、臨海型工業の開発拠点として港湾計画が策定された堀込港湾です。昭和42年(1967年)12月から建設工事が始まり、その後、昭和44年(1969年)の港湾計画変更で商港機能を追加、昭和46年(1971年)7月に開港しました。平成13年(2001年)4月には特定重要港湾へ昇格しました。 また、平成24年10月の3港統合および平成25年6月の港湾計画改訂により、仙台港区はコンテナや完成自動車などを扱うユニットロード貨物の拠点としての役割を担い、今後、東北唯一の国際拠点港湾として、東北の産業競争力を高めるとともに、産業・雇用・暮らしを守り、発展させることを目指しています。
このような中、背後地への企業進出に伴い、仙台港区の取扱貨物量も順調に増加しており、中野ふ頭では、完成自動車やRORO貨物とバラ貨物の混在により稠密な利用状況となっていたため、混雑緩和への対応として平成24年度より国際物流ターミナル(水深14m)の整備を進め、平成29年12月に供用開始しました。 現在は、向洋地区において、近年のコンテナ取扱貨物量の増加による岸壁延長不足及びターミナルの狭隘化への対応として、既存のコンテナ専用岸壁(水深14m)の延伸整備等によるふ頭再編事業を進めています。
平成30年2月撮影
![]() 着工時/昭和44年4月撮影 |
![]() 主要施設の概成/昭和54年撮影 |
![]() 昭和62年撮影 |
仙台塩釜港(仙台港区)の沿革
昭和39年 | 3月 | 新産業都市「仙台湾地区」に指定 |
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8月 | 港湾計画改訂(仙台港区の工業港計画新規策定) | |
昭和42年 | 12月 | 仙台港区建設工事に着手 |
昭和44年 | 3月 | 港湾計画改訂(商港計画追加) |
昭和46年 | 5月 | 貿易港として塩釜港へ編入(関税法) |
6月 | 第一船入港 | |
7月 | 植物輸入港に指定(植物防疫法) | |
昭和48年 | 3月 | 中野埠頭(水深12m)岸壁完成 |
4月 | 名古屋~仙台~苫小牧間フェリー就航 | |
12月 | 仙台~苫小牧間フェリー就航 | |
昭和49年 | 3月 | 南防波堤(1,800m)完成 |
昭和52年 | 11月 | 中野埠頭(水深10m)岸壁完成 |
昭和53年 | 6月 | 宮城県沖地震発生 |
昭和54年 | 11月 | 雷神埠頭(水深7.5m)岸壁完成 |
昭和57年 | 3月 | 高松木材埠頭(水深12m)岸壁完成 |
昭和61年 | 3月 | 港湾計画改訂(国際貿易港計画策定) |
8月 | 沖防波堤に着手 | |
昭和62年 | 3月 | 北防波堤(325m)完成 |
平成2年 | 6月 | 仙台~東京間コンテナ・フィ-ダ-航路開設 |
平成6年 | 3月 | 向洋地区(高砂埠頭)(水深12m)岸壁完成 |
平成7年 | 3月 | 仙台港・仙台空港周辺地域が輸入促進地域(FAZ)に指定 |
4月 | 高砂埠頭ガントリークレーン1号機供用開始 | |
6月 | 国際交流インフラ推進事業対象地域に指定 | |
7月 | 東南アジアコンテナ定期航路開設 | |
平成8年 | 2月 | 向洋地区(向洋埠頭)(水深12m)岸壁完成 |
北米/日本・アジア/地中海コンテナ定期航路開設(平成11年6月休航) | ||
4月 | エコポートモデル港に指定 | |
高砂コンテナターミナル本格供用開始(6.6ha) | ||
6月 | 港湾計画改訂 | |
平成9年 | 2月 | 高砂埠頭ガントリークレーン2号機供用開始 |
4月 | 日本/北米西岸コンテナ定期航路開設 | |
平成10年 | 6月 | 仙台~横浜間コンテナ・フィーダー航路開設 |
8月 | 向洋地区(高砂埠頭)(水深14m)岸壁に着手 | |
平成11年 | 6月 | 日本/アジアコンテナ定期航路開設(平成12年8月休航) |
平成12年 | 3月 | 仙台港国際ビジネスサポートセンター(FAZ施設)全面開業 |
5月 | 日本/韓国コンテナ定期航路開設 | |
平成13年 | 2月 | 日本/韓国コンテナ定期航路(2航路目)開設 |
3月 | 向洋地区(高砂埠頭)(水深14m)岸壁完成 | |
4月 | 塩釜港が特定重要港湾へ昇格、「仙台塩釜港」へ港名変更 | |
6月 | 高砂コンテナターミナル供用開始(20.2ha) | |
平成14年 | 1月 | 韓国コンテナ航路(2航路)が中国まで延伸 |
2月 | 高砂埠頭ガントリークレーン3号機供用開始 | |
平成16年 | 10月 | 沖防波堤1,300m完成 |
平成18年 | 3月 | 仙台コンテナ検査センター完成 |
8月 | 高砂コンテナターミナル拡張(20.2ha→21.6ha) | |
平成19年 | 12月 | 高松埠頭耐震強化岸壁完成 |
平成20年 | 11月 | 交通政策審議会第33回港湾分科会で港湾計画改定 |
日本/韓国/中国コンテナ定期航路(3航路目) 開設 | ||
平成21年 | 10月 | 高砂埠頭ガントリークレーン4号機供用開始 |
平成22年 | 6月 | 第32回宮城県地方港湾審議会で港湾計画の軽易な変更 |
11月 | 雷神埠頭2号岸壁(2バースのうち1バース)完成(水深7.5m→水深9.0mに増深) | |
新中野地区モータープール完成(5.6ha) | ||
平成23年 | 4月 | 港湾法改正により特定重要港湾から国際拠点港湾に変更 |
平成24年 | 10月 | 仙台塩釜港の港湾区域変更(石巻港、松島港を統合一体化) |
平成25年 | 6月 | 港湾計画改訂 |
平成29年 | 6月 | 高砂埠頭2号岸壁(水深14m)延伸事業着手 |
平成29年 | 12月 | 高松埠頭2号岸壁(水深14m)供用開始 |
港湾計画図
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※港湾計画図は、仙台塩釜港港湾計画書(宮城県)を元に東北地方整備局が作成したものです。