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~港の見学会を振り返る~

【1】はじめに

 私が所属する企画調整課では、港の役割や工事について広く知っていただくために、『出前講座』を行ったり、『総合学習』のお手伝いをさせていただきながら、多くの皆さんを港内見学へご案内してきました。
 港内見学で活躍した港湾業務艇「あきかぜ」は冬期間、検査や修理によりお休みになるため、今年度の海上からの港内見学は終了します。そこでこれまで私が担当した見学会の中からいくつか振り返ってみたいと思います。

 

【2】担当した港の見学会を振り返る

〇その1

 最初の港内見学は5月10日に行われた「三種町立琴丘中学校2年生」の職場体験でした。生徒達4人は実際に仕事を体験したり、働く人々と接したりすることで仕事をする喜びや楽しさなどを知り、将来の進路をより具体的に考えるきっかけにする事を目的として秋田港を訪れました。
 生徒達には我々の仕事について知ってもらうため、港の役割や秋田港の概要について講義し、その後港湾業務艇「あきかぜ」に乗船して海上から港内を見学してもらいました。
 勉強の後には、生徒達から我々職員へのインタビューも行われました。そこでは、港に関する質問や業務についての質問のほか、「中学生の頃の夢は公務員でしたか」という質問がありました。私は「中学生の頃は成績が悪かったこともあり公務員を目指していなかったが、高校時代に土木技術者を目指し、一生懸命勉強した」と答え、夢を持つことの大切さを伝えました。彼らにもぜひ、将来は土木技術者を目指してもらいたいと思います。

 

 

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掲載された記事はこちら→琴丘中学校2年生の皆さんが秋田港湾事務所を訪れました

 

 

〇その2

 7月30日,31日には「秋田港海の祭典」で体験航海を実施しました。秋田港海の祭典は、みなとオアシスあきた港ポートタワーセリオン周辺にて行われるイベントで、毎年沢山の人で賑わいます。30日に3航海、31日に5航海の計8航海がいずれも満席という盛況ぶりで、乗船受付には受付開始時間の30分前から長い列ができ始め予想以上の人気に驚きました。
 体験航海は当事務所職員が秋田港の説明を行いながら港内を巡り、船内では多くの方々が海上から見る港に興味を示していました。途中波の違いを体感してもらうため港外へ出ると船は大きく揺れ、船内からは驚きの声があがりました。
 両日とも私は体験航海の補助のほか、港のPRブースの運営を担当し、多くの方に海や港に親しみをもっていただけるよう対応しました。特に鳴砂体験コーナーでは大人から子供まで多くの方々が鳴砂をキュッキュッと鳴らして楽しんでいました。
 また、2日目最後の航海では初めて船内説明を担当し、乗船者の皆さんに秋田港の説明をしました。今までこういった機会がなかったのでとても緊張してしまい、言葉に詰まる場面が何度もあり、説明する難しさを痛感しました。

 

 

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掲載記事はこちら→秋田港海の祭典 イベント盛り沢山で大盛況!

 

 

〇その3

 最近では10月13日に「秋田市立土崎南小学校5年生」の皆さんが秋田港を訪れました。土崎南小学校では総合学習の一環として地元土崎の良さを多くの人々に伝える活動を積極的に行っており、今回は秋田港を取材に訪れました。港内見学では当事務所職員が秋田港の成り立ちや港が果たす役割について解説のほか、耐震強化岸壁やクルーズ船について説明すると児童達は興味を示し、一生懸命にメモを取っていました。
 私はこの日、船内説明ではなく写真撮影の担当でしたが、一人の児童から港内の設備を指さし「あれはなんですか」との質問を受け、その設備について説明しました。以前の私では返答に困っていたでしょうが、即座に答えることができ、自分でも成長している事を実感しました。

 

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掲載記事はこちら→土崎南小学校5年生の皆さんが秋田港の見学に訪れました

 

 

【3】振り返ってみて

 今年も多くの方々に秋田港を見学していただき、秋田港の施設や歴史、港が果たす役割について理解を深めてもらえたと思います。特に港の中と外での波の違いを体感することで、防波堤の効果と重要性を理解してもらえたと思います。
 私自身も採用されてから8ヶ月が過ぎ、様々な事を学びました。港に関する知識はもちろんですが、それ以外に人に伝える喜びを知りました。初めて船内説明を担当した時は緊張と不安でいっぱいでしたが、終了後「楽しかったです。ありがとうございました。」という言葉をもらい非常に嬉しかった事を覚えています。
 その他にも写真の撮り方についても学びました。初めの頃は何となく撮影していましたが、最近では明るく楽しい雰囲気が伝わるよう人の笑顔を意識して撮影するようにしています。
 来年度もより多くの方に港の役割や魅力についてお伝えし、理解を深めてもらえるよう頑張っていきたいと思います。