『アマモの移植と「塩釜ゆめ博海岸」干潟つくり』が開催されました!

 10月9日(月・祝)、港町・塩竈の魅力をおよそ1ヶ月間にわたり体験できるイベント『みなと塩竈・ゆめ博』の一環として『アマモの移植と「塩釜ゆめ博海岸」干潟つくり』が仙台塩釜港塩釜港区で開催されました。多くの参加者と共に海の生き物に触れ合いながら、アマモ・海辺の環境について学び、そして干潟つくりを体験しました。

 アマモとは、海の中で花を咲かせて種をつける海草の一種です。『海のゆりかご』とも呼ばれるアマモ場では、稚魚の隠れ処や産卵場所になる他、酸素を供給し、水質浄化など大きな役割を果たしてます。
松島湾のアマモ場は東日本大震災で減少してしまったアマモを再生させることを目的に「松島湾アマモ場再生会議」の方々・地域住民の皆様が協力し、松島湾が以前のような海の豊かさを取り戻すため、日々活動を行っております。

□イベント概要

日時: 平成29年10月9日(月・祝)9:00~15:00
開催場所: 仙台塩釜港塩釜港区(北浜マリンベース)
参加人数: 119名(大人68名、子供51名)
主催: 松島湾アマモ場再生会議
協力: 国立研究開発法人 水産研究・教育機構 東北区水産研究所
塩釜商工会議所青年部
後援: 東北地方整備局 塩釜港湾・空港整備事務所
一般財団法人みなと総合研究所財団

□当日の様子

 アマモの移植会では、5月の採取会で集めたアマモの花枝から種を取り出す作業を行いました。ゴミや貝殻を取り除くため、ふるいにかけた後ピンセットを使い、一つ一つアマモの種を取り出しました。砂と腐葉土を混ぜた苗床に指で穴を開け、そこに取り出した種を撒き、そして春になり海水の温度が上がりアマモの葉が伸びるまで、陸上の水槽で苗を育てます。


桑原会長から開会の挨拶


ピンセットで種を取り出す作業中


苗床に指で穴を開けて種を入れます


アマモの種の見分け方を学びます


取り出したアマモの種


アマモの葉が伸びる春まで待ちます

 タッチプールでは、海の生き物に触れ合い、また、DASH海岸でお馴染みの木村尚氏(海洋環境専門家)からアマモや松島湾の環境についてお話いただきました。お昼はみんなでバーベキューを行い、カジキマグロのステーキなど海の幸を美味しく頂きました。
その後、整備が進められている北浜地区へ船で移動し『塩釜ゆめ博海岸』干潟つくりがはじまり、砂をショベルでバケツに入れ、参加者一同が協力してバケツリレーで砂を運びました。子供たちが一生懸命に砂を運んでいる姿が印象的でした。


海の生き物と触れ合えるタッチプール


昼食はみんなでバーベキュー


みんなで砂の入ったバケツを運びます


力を合わせて干潟つくり1


木村尚氏(講師)から海辺の環境について学びます


干潟つくりの場所へ移動


バケツリレーで砂を運びます


力を合わせて干潟つくり2

 「今回で5回目を迎える本イベントは年々参加者が増えている」と主催者からお話がありました。松島湾の海の環境やアマモ場の大切さが徐々に浸透していることを感じながら、更に多くの方に海の環境を守る大切さを知っていただくため、これからも皆様と力を合わせ、活動を続けて参りたいと思います。

 

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