『全国アマモサミット2019inみやぎ』が塩竈魚市場で開催されました!
更新日:2021年7月2日
全国アマモサミットは2008年に横浜で初めて開催され、今年で12回目の開催を迎えます。塩竈市での開催は、2013年以来の2回目となり、全国で初の複数開催となりました。
【開催概要】
- 日時: 令和元年11月9日(土曜日)11時0分から17時15分 10日(日曜日)9時0分から13時0分
- 場所: 塩竈市魚市場 中央棟1階
- 主催: 全国アマモサミット2019inみやぎ実行委員会
- 来場者数: 約520人
アマモサミットとは
アマモサミットとは全国から海辺の環境活動やアマモ場の再生に取り組む団体や市民が集い、海辺の環境再生や環境教育などの意見交換を行う全国をリレー形式で行われているイベントです。
「海のゆりかご」とも呼ばれる海草のアマモは、松島湾に広範囲に分布していましたが、2011年の東日本大震災の津波により、多くが流出してしまいました。現在、失われた生態系を取り戻すため、地域を挙げてアマモ場再生が取り組まれ、当事務所も後援として参加しております。
今回のサミットは、全国の多島海域及び浅海域環境を次代へとつなぐことをテーマとしており、美しい多島として有名な松島湾に隣接する塩竈市を舞台に開催されました。
イベント1日目の様子
オープニングアウトでは、地元の子供たちによるダンスや東日本大震災を伝える紙芝居、防災に関するゲームなどが行われました。
アマモダンスを披露する子供たち
防災に関するゲームを行う子供たち
昼食を挟み、午後からは小学生の活動発表、各団体のセッショントークや基調講演、一般講演、パネルディスカッションが行われ、参加者はアマモや海洋環境について理解を深めている様子でした。
活動発表の様子
(塩竈市立第一小学校4年生)セッショントークの様子
一般講演の様子
パネルディスカッションの様子
レセプション・交流会(懇親会)の様子
レセプションは南棟展示室で行われ、『三陸塩竈ひがしもの』であるメバチマグロの解体ショーなどが行われました。
レセプションの様子
マグロ解体ショーの様子
イベント2日目(高校生サミット)の様子
イベント2日目では、『海辺の自然再生・高校生サミット』が開催されました。全国の高校生が、各校で行っている取組や研究について、高校生とは思えないほどの堂々とした発表を行いました。
アマモの役割について発表
(北海道函館水産高等学校)『海底調査にドローンを活用している』と発表
(山形県立加茂水産高等学校)
海藻による海の森づくりについて発表
(宮城県水産高等学校)食害生物の食品開発等について発表
(神奈川県立海洋科学高等学校)
これまでの取組を人形劇で発表(福井県若狭高等学校)
干潟研究等について発表
(三重中学校・高等学校)活動により得た海と人との繋がりについて発表
(関西大学北陽高等学校)
天橋立で仕切られた内海(阿蘇海)の
環境調査について発表
(京都府立海洋高等学校)フィールド科学実習について発表
(兵庫県立西宮今津高等学校)
ペントス層変化等について発表
(岡山学芸館高等学校)博多湾再生プロジェクトについて発表
(福岡工業大学附属城東高等学校)
ニホンウナギの自然保護区にする
研究について発表
(福岡県立伝習館高等学校)『豊かな森から豊かな海は育まれる』と発表
(熊本県芦北高等学校林業科)

閉会式では、『豊かな海を守り未来へ繋げていく』と参加者全員で大会宣言、そして次期開催地である福岡市の実行委員会へ引継式が行われ、アマモサミットは閉幕しました。
大会宣言をする参加者たち
次期開催地福岡市が大漁旗を引き継ぎ
おわりに
今回のアマモサミットでは、全国の13高校からの31名の生徒たちをはじめ、日頃から海の環境を守るべく活動されている様々な方々が、2日間で延べ約520名の方が参加され、アマモによる海域環境の再生などについて、それぞれが行っている取り組みの情報共有や活発な意見交換がなされました。
私ども塩釜港湾・空港整備事務所といたしましても、私たちに豊かな恵みを与えてくれる美しい海を守るために、今後も引き続き様々な取り組みに協力してまいりたいと考えております。