東北地方整備局では、前述した東北の地域構造と港湾の課題・特徴を踏まえ、21世紀初頭における東北地方の港湾に関する今後の取り組みの指針となる「東北港湾ビジョン」を策定しており、今後は、このビジョンに示された「みちのく港の将来像」の実現へ向けて邁進していきます。
以下にその概要を示します。
(「東北港湾ビジョン」の概要)
東北地方が、その最大の財産である自然を守りながら、自立的な発展を図り、強く美しい東北を目指す上で、社会基盤としての港湾が果たす役割は大きい。
グローバル化の急速な進展の中で、東北の産業がとりわけアジアとの関係を強め、かつ国際競争力を高めていくためには、海外との間で物資輸送を低コストで効率的に行っていく必要がある。また、地域の人々が主体的に自らの地域に誇りをもって暮らすための地域づくりに資する空間づくりを進めるとともに、最大の財産ともいえる自然環境の保全を図りつつ、津波や高波等の自然災害から人々を守り、安心して暮らせるための地域づくりを進める必要がある。
こうした役割を果たすために、次の3つの目標とその実現のための具体的戦略、取り組み姿勢が示されている。 |