エネルギー供給基地としての能代港
1977年(昭和52年)12月、能代市、能代市議会、能代商工会議所の3者が能代火力発電所誘致を決定し県に要請しました。
翌年4月から大気、海域、植物等の環境調査の実施を経て、1981年(昭和56年)3月の第84回「電源開発審議会」で電源開発基本計画に組み入れられ、同年に能代港は、『重要港湾』の指定を受け、第6次港湾整備5カ年計画(昭和56~60年)でエネルギー港湾として計画が決定されました。
この計画は、火力発電所用地として110ヘクタールの土地を造成し、110ヘクタールの廃棄物処理用地、外港北防波堤1,000m、南防波堤920mの延長、さらに石炭運搬船の60,000トン級船舶が出入りできる水深-14mの航路を確保しようとするもので、1989年(平成元年)の石炭船第1船入港、1990年(平成2年)9月の発電所運転開始を目指して、秋田県が1981年(昭和56年)11月から埋め立て護岸4.2kmを、国の工事として秋田港工事事務所(現秋田港湾事務所)が翌1982年(昭和57年)から防波堤工事に着手しました。
工事は途中1983年(昭和58年)の日本海中部地震・津波による被災のため遅れましたが、1993年(平成5年)5月に1号機が運転開始され、ついで翌1994年(平成6年)12月に2号機の運転が開始されました。さらに2016年(平成28年)2月には、3号機の建設が開始され、2020年(令和2年)3月に3号機の運転が開始しました。
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<能代火力発電所> 主燃料: 石炭 発電出力: 60万kw×3台 |
~エネルギー港湾への遍歴~
![]() <火力着工前の能代港> |
![]() <火力用地整備中> |
![]() <現在の能代港> |
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取扱貨物量 | 能代港の歴史 |
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