新しい能代港を目指して
県北部の物流・産業活動を支える基盤として重要な役割を担い、日本海北部地域の流通拠点港として整備されてきた能代港ですが、船舶の大型化に対応した大水深岸壁の整備をはじめとする流通拠点としての機能の充実、産業基盤の拡充など、地域活性化の核としての整備が要請されています。特に能代市周辺で使用される木材の大部分が、青森港や秋田港、遠くは名古屋港などから陸上運搬されるなど、陸上運搬コストの増大は、能代市周辺企業の競争力を弱めるものでした。
そのため、大森地区に大型船舶が係留できる多目的国際ターミナル-13m(40,000トン)岸壁が建設され、2001年(平成13年)5月に供用が開始されました。平成14年4月には、3万トンの木材運搬船が原木を満載にして入港してきました。また、原木の他にもリサイクル貨物や輸出品目の発掘など能代港の利活用によって、物流コストを削減し、地域産業を支えるため、活性化に向けた活動が進められています。
![]() <供用開始された-13m岸壁> |
![]() <木材運搬船荷下ろしの様子> |
現在は、冬期の外海で波がある時でも、この-13m岸壁での安全な荷役と利用向上のために、外港第二北防波堤を整備しているところです。
また、市民に親しまれる交流の場として、はまなす画廊(1990年(平成2年)完成、延長1,200m、360区画)
はまなす公園(29,145m2)、はまなす展望台(1992年(平成4年)完成、高さ27.1m、展望室床高さ20.6m)が設置されています。
能代港の防火水路帯にはすでにレジャーボートが約300隻程度係留されており、今後ますます需要が高まると思われる海洋性レクリェーションへの対応として、漁業者と協調できる本格的な施設の計画。
![]() <現在の防火水路帯> |
⇒ | ![]() こうなればいいな |
世界遺産として登録されている白神山地や日本海交易に重要な役割を果たした、安東氏の居城、檜山城跡地の見学のための玄関口。市街地と海が分断する形になっている『風の松原』を活用する方法の検討。歴史的に能代市と関係の深い米代川と親しむ場。約20,000人が集う(2001年実績)『みなと祭り』をはじめとする、各種イベントのための交流の場、さらに4漁協が存在する能代港の特徴を活かした、漁業者と市民を結ぶ交流の場など多彩な活用が考えられます。
<みなと祭り2001の様子>
取扱貨物量 | 能代港の歴史 |
---|---|