工事記録館 宮古港
更新日:2022年3月31日
宮古港では、東日本大震災によって岸壁や防波堤など、25の港湾施設が被災しました。
岸壁では全域にわたり地盤沈下したり、陥没が生じたりしており、防波堤では一部ケーソンが倒壊しました。
特に出崎防波堤(全長378メートル)では、防波堤本体27函のうち18函が倒壊し、
竜神崎地区防波堤(施工済延長290メートル)ではケーソン29函のうち、9函倒壊しましたが、平成25年に災害復旧工事は完了しています。
平成25年に災害復旧工事は完了し、現在は、竜神崎地区防波堤の整備を実施しております。
出崎防波堤
震災後は出崎防波堤が損壊したことにより波を防ぐ機能が低下し、宮古港の一部の地区で荷役に支障をきたしていました。
地元の要望を受けて、施設のニーズが高まるサンマ漁の前(平成24年8月中旬)に早期概成させました。
(概成(がいせい):防波堤の本体となる部分を設置し、概ね完成させること)
竜神崎防波堤
竜神崎防波堤は復旧工事後、継続して工事を行い平成27年にケーソン39函(全長400メートル)が全て据え付けられました。
竜神崎防波堤は今後、防波堤上部の工事などを経て、完成する予定となっています。
その他の港湾施設施の復旧状況
藤原地区岸壁(-12メートル)
神林地区防波堤
滑り台方式によるケーソン進水施設(歴史的港湾施設)
震災によって、破損した多くの港湾施設が復旧されましたが、取り壊された施設もありました。
滑り台方式によるケーソン進水施設は、被災後に取り壊され現在は見ることができません。
ケーソンヤードは、鍬ヶ崎地区の湾奥にあり、戦前(内務省時代)に建設されたものです。
ケーソンの進水方式は滑り台方式と呼ばれ、斜路の上を動力に頼ることなくケーソンの重さを利用した自由落下方式で進水する、最近では殆ど見られなくなった歴史的港湾施設でした。
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