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『親子で学ぶ松島湾の海辺 in 桂島』が開催されました!

更新日:2021年7月12日

松島湾アマモ場再生会議では、海の自然に親しみ、海辺の豊かさや大切さを学んでいただくため、様々な活動を行っています。今回は夏休みの海辺体験学習として、アマモ場の世界を体験しながら海の生き物とふれあいました。

連日、雨模様が続いておりましたが、イベント開催時には気温も上がり天気にも恵まれ、真夏の日差しが照りつけておりました。

 

からアマモとはから

アマモとは、海の中で花を咲かせて種を付ける海草の一種です。アマモは波が穏やかで、太陽の光が届く浅い砂地の海辺に生えます。松島湾のアマモ場は東日本大震災前に約 1400 ヘクタールありましたが、震災の津波により、約10分の1にまで減少してしまいました。平成24年に松島湾のアマモ場再生を目的として、「松島湾アマモ場再生会議」が発足され、毎年、アマモ場再生の活動を行っております。

なお、「松島湾アマモ場再生会議」とは、東日本大震災後の松島湾全体の生態系や海の生活文化の再生を目指して漁業者、市民、企業、大学・研究機関、行政等が協働して、松島湾周辺のアマモ場の再生に関する情報交流、研究支援、啓発、実践活動を行っている団体です。当事務所はこれまでの港湾整備事業で蓄積された海域環境保全のノウハウを活かして検討会の開催や「松島湾におけるアマモ場再生ガイドブック」の提供を行い、地域の皆様と連携してアマモ場再生活動に取り組んでいます。

 

□イベント概要

日    時:平成29年8月23日(水曜日)7時30分から12時0分
集合場所:くろしお北浜マリンベース
活動場所:塩釜市浦戸桂島
参加人数:73名(大人34名、子供39名)
主    催:松島湾アマモ場再生会議
後    援:東北地方整備局塩釜港湾・空港整備事務所
          一般財団法人みなと総合研究所

 

□当日の様子

当日は天気にも恵まれ絶好のアマモ活動日和!過去最多となる73名の一般参加があり、まず「松島湾の海の環境」の講座を受けました。その後、ライフジャケットを身に付けて、いよいよ桂島に出発です。

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    「松島湾の海の環境」について勉強

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    船に乗って松島湾へ移動

桂島に着くと子供達は海に飛び出して、ヤドカリや貝を見つけると大はしゃぎしていました。また、
アマモ場に生息する生き物を調査するため、みんなで協力して地引き網を行いました。

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    浅瀬で海の生き物を探す参加者たち

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    みんなで力を合わせて地引き網

地引き網からは小魚や小さなエビ、カニなど様々な生き物が沢山いて、子供達は興奮気味に生き物を捕まえていました。中には珍しいタツノオトシゴや大きくなると高級なアオリイカの赤ちゃんも確認出来ました。

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    捕まえた生き物の採取

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    タツノオトシゴ発見!

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    稚イカ(アオリイカ)

 

海洋環境専門家の木村尚氏によると、タツノオトシゴなどは自然豊かな海でしか生きられないため、このようなアマモ場はとても大事であると参加者の皆様に解説されていました。(この日は3匹も生息が確認出来ました。)

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    海の生き物紹介

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    最後は全員で集合写真

アマモ場再生会議では、引き続きアマモ場再生に向けた活動を行っていきます。10月には塩釜市内で“みなと塩竈・ゆめ博 2017”が開催される予定であり、今年5月に採取したアマモから種を取るイベント等を企画していますので、皆様もどうぞご参加ください。