釜石港


事業概要~湾口防波堤の整備~

 釜石港湾事務所では津波被害から生命・財産の防護、港内静穏度向上による安全な岸壁荷役、荒天時の避泊水域の確保のため、湾口防波堤(北堤990m、開口部300m、南堤670m  総延長1,960m)を整備しました。

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 釜石港は津波の被害を受けやすい三陸海岸にあって古来から数多くの津波に襲われ尊い人命と貴重な財産を奪われてきました。この釜石湾沿岸を津波から恒久的に守るために、昭和53年から津波防止を兼ねた世界最大水深(-63m)の湾口防波堤の建設が進められてきました。
釜石港湾口防波堤は防波堤として初めて本格的な耐震設計を取り入れており、来襲津波に対し港内水位を防潮堤天端(T.P+4.0m)より低い水位に減衰させることで津波を防ぐ仕組みとなっています。
 釜石港湾口防波堤は、中央部(開口部)の300mを大型船の航路として確保し、その両面に北堤(990m)と南堤(670m)の2本の防波堤をハの字型に配置したもので、大型ケーソンに消波機能を備えた構造(スリットケーソン式混成堤)となっています。更に開口部300mの航路の下には、湾の遮蔽率を上げ、津波の遡上(そじょう)を抑えるため、海底から水深-19mまで潜堤を設けています。釜石港湾口防波堤は平成20年度に完成しました。
 平成22年7月27日には「世界最大水深の防波堤(Deepest breakwater)」としてギネス世界記録に認定されました。

 釜石港湾口防波堤は東日本大震災によって被災を受けましたが、平成30年3月に復旧工事は完了しました。
 ※復旧後の防波堤についてはこちらをご覧ください。

釜石港について

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