HOME > 学習コーナー > 防波堤の役割を知ろう

【学習コーナー】港と空港のしくみ

 

1.港とくらしについて

2.港と空港について

3.港と空港のしくみ

4.八戸港の歴史と将来像

防波堤の役割を知ろう
 

 防波堤の役割は、外洋からの高い波を防ぎ港内(防波堤の内側)を静穏な状態に保つことです。昔は岸からはなれたところにつくれなかったため、港は岩で囲まれた入り江や河口(川の海にそそぐところ)を利用していました。八戸港も大きな交易船が出入りできるただひとつの入り江の鮫浦(蕪島のあたり)があるばかりでした。
 ケーソン(コンクリートの箱)を沈めてつくる本格的な防波堤工事は、大正8年(1919年)の鮫港修築工事が最初で、一文字防波堤(今の白銀北防波堤)がつくられました。
 今では「港全体を知ろう」の写真のようにたくさんの防波堤があります。八太郎地区にある一番長い3,494メートルの北防波堤は、台風の高波で2,500トンもあるケーソンがこわれるなど大変な工事で、昭和40年から平成11年まで、34年かかってやっと完成しました。
 日本で一番長い防波堤は、茨城県の常陸那珂港にあり現在整備中ですが平成22年に5,400メートルを達成しています。また、日本一大きい防波堤は、岩手県の釜石港に設置されたケーソンで高さが約30メートル。これは、10階建てのビルと同じくらいの高さです。

 
40トンの消波ブロック   ケーソンヤード   クレーン船で消波ブロックを運ぶ様子
40トン型の消波ブロック(テトラポッド)。一番大きい80トン型は高さが5メートルにもなります。   八戸港外港地区の防波堤用ケーソンをつくっているケーソンヤード(むつ小川原港内)   起重機船で消波ブロック(テトラポッド)を運んでいます。
         
昭和42年の台風でケーソンがこわされた北防波堤   八戸港で一番長い北防波堤    
昭和42年の台風でケーソンがこわされた北防波堤   八戸港で一番長い北防波堤    
 
ページ先頭へ戻る